結婚指輪をハワイアンジュエリーに
結婚指輪にハワイアンジュエリーを取り込む方も、増えてきました。今はオシャレアイテムの要素が強いものの、元は代々受け継がれる大切なもの。「ハワイアン・エアルームジュエリー」と呼ばれ、家宝にしていたほどです。
単なるオシャレアイテムではなく、自身のアイデンティティにもつながるのが「ハワイアンジュエリー」。結婚指輪として使う人が多いのも、ルーツを考えれば納得しかありません。
むかしむかしハワイの国に
昔々、ハワイの女王様はイギリスの女王様と仲良くしていました。当時のイギリスは植民地支配を続けており、親交どころではありません。そんな中で王室との繋がっていた訳ですから、親兄弟以上の関係であった可能性はかなり高いです。実際にイギリスの女王様は、ハワイの女王様に対しブレスレットをプレゼントしました。
贈られたプレゼントは、ハワイでは見かけないタイプのもの。女王様はハワイの職人に働きかけ、多くのジュエリーを作らせたのでした。やがて「ハワイアンジュエリー」として、広く知れ渡ることになります。
悲劇が生んだジュエリー
ところが、イギリスの王子様が亡くなってしまいました。王子の妻だった女王様は大変悲しみ、25年も喪服で過ごすことになります。女王様の悲しみは相当なものだったのでしょう。親友の悲しみを受けたハワイの女王様も王子様を追悼するため、黒のジュエリーを着用。一生涯身に着けたと言われております。
しかしハワイアン王朝は、長く続きません。やがて崩壊へといざなわれます。ハワイ情勢は不安定となり、明日の生活がどうなるかも分かりません。大人だけでなく、子供も不安に押しつぶされそうになっていました。子供達の不安を少しでも拭うために贈られたのが、母親の名前が刻まれたブレスレットです。
大切な人を思う気持ち
ハワイアンジュエリーが誕生した経緯は、とても悲しいもの。しかし見かたを変えたら、大切な人の存在があるからこそ誕生したものと言えるでしょう。大切な人を思う気持ちに、国境も文化もございません。
大切な人を思う気持ちが具現化したハワイアンジュエリーが日本で人気になったのは、自然の流れです。