結婚指輪のミル打ちとは
ミル打ちとは、「ミルグレイン」という指輪の装飾方法の1つです。
指輪のリング部分に、小さな丸い粒を連続して刻む技術を意味します。
ミルグレインを、日本語に翻訳すると「千の粒」という意味になります。
一定間隔の小さな粒を正確に刻むのは、熟練の技術が必要です。
多くの指輪でミルグレインは採用されていますが、高級ブランドの指輪と市販品の指輪を比べると、出来上がりに明らかな差が出ます。
結婚指輪にミルグレインを刻むと、独特なクラシカルな雰囲気を指輪にまとわせられます。
また輝きとゴージャス感も増します。
細かい模様を刻むと、小さな傷が目立ちにくくなる、というメリットもあります。
ミル打ちの結婚指輪のデメリット
見た目がおしゃれになるミル打ちの結婚指輪ですが、デメリットもあります。
その1つはサイズ直しが難しいという点です。
結婚指輪のサイズ直しは、リングの切断や溶接などの作業が必要になります。
ミル打ちは、リングに一定間隔の粒を打ち付ける技法です。
切断したり溶接したりするとせっかく打ち込んだ粒が消えてしまいます。
粒そのものがゆがんだり、溶接した部分が悪目立ちしたりするなどのおそれがあります。
ミル打ちのもう1つのデメリットは、粒の中に汚れがたまりやすいという点です。
結婚指輪をつけっぱなしで家事をすると、ほこりや洗剤が粒の中に入り込んでしまうおそれがあります。
ミル打ちの結婚指輪を選ぶのなら、定期的に外す習慣を身に着けたほうがよいでしょう。
最後のデメリットは、職人の技術が必要な作業であることです。
半端な腕前の職人がミル打ちは、ゆがみが出たりしてしまいます。
ミル打ちの結婚指輪が欲しいのなら、ある程度の信頼できるブランドの指輪を選ぶとよいでしょう。
ミル打ちの結婚指輪のメンテナンス
ミル打ちの粒はそこまで深いものではありません。
すごく汚れが溜まりやすいというわけではありませんので、汚れは柔らかいアクセサリー専用の布でぬぐうぐらいでよいでしょう。
1年に1回は店舗にある洗浄機で洗浄をしたほうがよいです。
大きな傷がつくと粒がつぶれてしまうおそれがあるので、汚れよりも衝撃に注意しましょう。